病院でwifiを利用する際の注意点

医療の分野では電子カルテの導入など情報の電子化が進んでいます。タブレットなどの普及によりどこにいても患者情報を閲覧できる環境が利用できるようになりました。そのため病院内のwifi環境の構築が急速で広まっています。同じように入院患者がタブレットなどを利用できるように環境を整えているところが増えています。医療機器などの携帯電話による悪影響が問題視されて利用を制限しているところがあります。wifiは周波数の違いから影響が少ないことが確認されています。そのため院内での連絡手段として携帯電話よりも安全に使用することができることが急速に広まった理由の一つです。ただし、院内で利用するときにはルールを守って、迷惑をかけないようにする必要があります。

医療機関で無線装置が与える影響

無線装置は通信する時に電波を放射します。無線装置同士であれば情報として扱われますが、他の機器にとってはノイズや不測の電流などになって影響を与えることがあります。その電波の影響が強いのが携帯電話です。医療機関には人体に適用するたくさんの電気医用機器が使われています。電波によってそれらの医用機器に起こる現象が診断や治療に悪影響を与える恐れがあります。特に体内に植え込まれているペースメーカや除細動装置などに影響を与えると生命に危険が及びます。そのため病院での携帯電話の使用は制限されていました。医療機器の電波に対する耐性が強くなったので緩和されるようになってきています。wifiは携帯電話よりも電波による影響は少ないとされていますが、全くないわけではありません。使用できるエリアが決まっている場合は、その中だけで使用するように注意が必要です。

院内で接続する時のルールを守る

病院のwifiは患者やその家族などの利用のためだけに提供されているわけではありません。同じ環境が院内で行われる診療に使う情報のやり取りにも利用されていることがほとんどです。そのため院内の情報交換に影響させないために接続できるアクセスポイントを制限したり接続できる台数を制限している場合もあります。限られた範囲で共有するため接続速度が低下するようなこともあります。あまり負荷の大きな通信を続けていると他の人の迷惑になります。また、院内の許可されていないアクセスポイントなどに接続することで診療データのやり取りが遅くなることも考えられます。それが無意識のうちに診察への影響を与えることも考えられます。接続の場所や時間など決められたルールを守って利用することが大切です。